MAGAbee!!
※先日実施した、埼玉スタジアムでの走り方教室のレポートです。
「残念だけども、運動神経が悪いよ」
開始早々、杉本さんの口から放たれた言葉です。
子ども達が言われたことがない、
あるいは、
ここまではっきりと言われたことがないであろう、一見尖った言葉。
そこには、杉本さんからの熱烈なメッセージがありました。
今回、走り方教室に来てくれた子ども達は計96名。
「サッカー」「バスケ」「卓球」「陸上」
種目は違えど、参加の目的は同じです。
それは、足が速くなること。
どんなスポーツにも通ずるその武器を手に入れるため、小学3年から中学3年生までが集まりました。
冒頭のような言葉を聞くとは思っていなかったのでしょう。
目をキョトンとさせていました。
子ども達はウォーミングアップを行い、ケンケンをしただけです。
すかさず杉本さんから、
なぜケンケンをさせたのか
上半身を使えていないこと
地面を蹴る力が弱いこと
出来なくてもいいからやってみること
世界のトップ選手を引き合いに出しながら、
子ども達が思わず聞きたくなるような話が繰り広げられます。
さらには、誰から見てもカッコいいデモンストレーションが付いてきます。
最初はスイッチが入っていなかった子も、一気に様子が変わっていきました。
こんなに短時間で変わるものなのかと驚かされるほどに、走り方のコツを掴んだ子ども達。
「話を聞けば、運動神経がよくなるぞ。」
冒頭のメッセージには、そんな意味合いがあったのかもしれません。
参加した子ども達がそれぞれのフィールドに持ち帰り、活躍の場を広げてくれることを願っています。
〈後記〉
今回の走り方教室の中に、膝を怪我したために見学だけとなったサッカー少年がいました。
足が早くなりたいという意思が強く、杉本さんの言葉を近くで聞きたいと申出がありました。
A4のコピー用紙2枚とバインダーを手にして、夢中で杉本さんの話をメモしています。
その姿を見て、杉本さんからは
「早く膝を治して走ろうな」と励ましの声が。
声をかけてもらったことに、ニコニコと嬉しそうにしていました。
実技はできませんでしたが、彼の走り書きのメモには、それ以上の価値があったように思えたひと時でした。